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【GOOD NEWS NEIGHBORS -北海道・道東編-#3】お菓子から始まる、新しい体験。釧路のアイデンティティを形にした『RHYTHM』のクッキー

「いい意味で釧路っぽくないというか。初めて行ったときに店内の様子を見て、『釧路にこんなにおしゃれな人たちがいたのか』って驚いたんですよね(笑)」

次に訪れた『RHYTHM』というお店について、ドット道東の名塚さんは車内で、そう説明してくれた。

特徴的な三角屋根の建物に入ってみると、1階がカフェ、吹き抜けの2階がヴィンテージショップとギャラリーという造りになっている。木とコンクリートで構成された落ち着いた空間に大きな窓から差し込む光が心地いい。

オーナーを務めるのは、マルカツ吉田新聞店の代表である吉田勝幸さん。家業の新聞店を引き継ぐために札幌から釧路へとUターンし、今は妹さんが立ち上げたカフェの経営も担っている。

「妹がカフェを始めたのが2007年で、この建物もそのときに建てたものです。当時の釧路には、まだカフェの文化が根付いていなかったので、最初は「喫茶店なの? 洋食店なの?」とよく聞かれました。それでもブレずにカフェとして頑張ってきたからこそ、今もお店を続けていられるんだと思います」

2018年からは焼き菓子の販売も開始。北海道産やオーガニックにこだわった材料を使用し、自然豊かな釧路から自然な味わいのお菓子を届けている。

一番人気は『北海道946クッキー』。地域外の人からすると「なんの数字?」と思ってしまうが、これは釧路(946)という地名をもじったもの。釧路駅には2017年まで「STATION DINER 946(駅構内の食堂街の名称)」という巨大な看板が掲げられていたこともあり、市民にとって946という数字はひとつのアイデンティティにもなっているそうだ。

釧路らしいお土産を作ろうという想いで作られ、実際に釧路にゆかりのある人たちから喜ばれている『北海道946クッキー』。しかし、地方色が強いお菓子だからこそ、新千歳空港で手に取ってもらえるかには不安もあると吉田さんは話す。

そんな心配に対して、宮本さんは「だからこそ意味があるかなと思ってて」と一言。「北海道には有名なお菓子がたくさんあるけど、それとは違うものを求めている人もいると思うんです。そういう人たちに届くように、釧路という街と共にお菓子を紹介して、実際に遊びに来てくれるきっかけになるような売り場にしたくて。『売る』と同じくらい『繋がる』ということを大事にしたいので、そういう展開を作れたらなと思っています」と答えた。

釧路といえば、釧路湿原国立公園があることでも知られている。国立公園と聞くと、アクセスが大変そうなイメージを抱くかもしれないが、『RHYTHM』からは車で15分ほどで湿原の展望台まで行けるという。コーヒーを飲みに行くついでに大湿原を見てくるなんてことも、ここでは可能なのだ。

商品が人と街の繋がりを生み、繋がりが新しい体験をもたらす。そのきっかけとなるのは、もしかすると可愛らしい1枚のクッキーかもしれない。

▼ドット道東的オススメポイント

RHYTHMさんには釧路にUターンする前から通っていた。最初はお客さんとしてだったが、今では一緒にイベントを企画したりと、頼れる先輩であり仲間のような存在だ。洗練された空間を作っている一方で、地元民ならクスっとしてしまう「946」の数字をクッキーにしてしまうお茶目さもある。カフェで出しているフードやドリンクにもそのお茶目さがところどころに宿っている。ぜひ店舗でRHYTHMが生む釧路の魅力を感じてほしい。

次回【道東編-#4】旅のつづきを読む

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