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【生産者研修 第2弾】お米農家の「momofarm」さん

 9/12(木)の休館日は、スタッフそれぞれが関わりのある生産者の元に訪れて生産者研修を実施!企画部スタッフは今回、お米農家の「momofarm」さんへお伺いしました!

▲左:長女のももさん 右:西岡智子さん
「momofarm」はももさんの名前が由来みたいです✨

momofarmさんについて

 栃木県大田原市にあるお米農家のmomofarmさんは、お米作りを代々継承してきて、現在15代目の西岡智子さんと長男のひろとさん、そして長女のももさんの3人で20町歩(=東京ドーム約4個分!)もの広大な田んぼでお米を育てています。
栽培しているお米の種類は、「とちぎの星」「コシヒカリ」「ゆうだい21」「酒米の五百万石」の4品種。酒米を使って酒造屋さんと一緒にお酒を作ったりなどたくさん加工商品も展開されています。
Chusのマルシェでも「米粉のパンケーキミックス」と「momo farmのお米」を販売させて頂いていたり、GOOD NEWS MARKET にも出店して頂いている農家さんです。
momofarmさんはお米作りの他にも「花園創」という名前で農家民泊も行ってます。
築100年以上の歴史ある米蔵の面影を残しつつリノベーションされた宿には最大10名で泊ることができ、農業体験や採れたて・出来立ての食事も楽しめる施設になっています。
また、講師を呼んだりして、料理教室や講演会などイベントを開催したりも!

研修内容

❶施設見学

蔵を改装した宿泊棟が「蔵 せせらぎ」と「納屋 ゆらぎ」の2棟あります。
「蔵 せせらぎ」は1階が物販スペース、2階が畳のある宿泊スペース。
「納屋 ゆらぎ」は1階にキッチンと長テーブルを備えた共有スペースになっており、2階が宿泊スペースになっていました。
宿泊棟とは別棟の小屋にも、キッチンと一枚板のダイニングテーブルがあり、内装や家具のほとんどが蔵から出てきた使わなくなった家具や古材を使ってリノベーションしているとのこと。

❷田んぼに生えた「ヒエ」の刈り取り作業

 ヒエとは、田んぼに生えるイネ科の雑草のことです。ヒエは土壌の養分を奪い、稲よりも大きく育ってしまう他、害虫であるカメムシ類の温床になるとのこと。
私たち5人で田んぼに入り、1時間程度の作業をしましたが全部取り切れませんでした💦
大変な作業なので、普段は地域おこし協力隊の方や大学の繋がりで学生さんが手伝いに来てくれるみたいです。

❸昼食

 ももさんも西岡さんも昼食の準備をしてくださっていて、思いがけずご馳走になり、素敵な空間で食事させて頂きました。
メニューはもみ殻窯で炊いたご飯と、地元産のとれたて卵、自家農園で収穫した空芯菜の炒め物、西岡さん手作りの煮物、最後に梨まで!
momofarmさんのお米が甘くおいしくて、ご飯だけでパクパク食べていた人も(笑)

▲ダイニングテーブルになっている一枚板は、昔お庭にあった樹齢100年以上の欅の木。
 母屋の大黒柱にするときに出た破材が蔵の中に眠っていたそう。西岡さんが幼いころ大好きでハグしていた木だったそうです😊

momofarmさんのこれからの展望

現在発酵の勉強をしているももさんは、麹から自分で作る味噌づくりを考えており、貯蔵する蔵も少しづつ改修していきながら、いつか発酵所を作りたいとお話されていました!
また、ひろとさんも家業に就かれてから、農薬・動物性肥料不使用の有機栽培のお米作りに挑戦されているそうです!
お米を作りながらも、伝統や古き良きものを大切にしつつ、新しいことにも挑戦していく姿に私たちも感化されてしまいました。

そして今回、GOOD NEWS FARMが6月にオープンしてから牛の排泄物を発酵させて牛糞堆肥を作っています。まだまだ熟成中ですが、牛糞堆肥をmomofarmさんの野菜畑に活用していただくことになりました!
お客様が貯めてくれたサスティナブルポイントで運営しているGOOD NEWS FARMが、牛糞堆肥で地域の農家さんに還元し、育った野菜が誰かの食卓に届いていきます。
まだまだ小さな取り組みですが、サステナブルポイントが持続していくことで生産者や、地域のために還元されて循環していく仕組みになれたらと思っています。

研修を通して感じたスタッフのコメント

Chusの前進である那須朝市からお世話になっているmomofarmさんに初めて伺うことができました。
田んぼもさることながら、ほぼ西岡さんと息子さんの2人で田植えから収穫まで行っていることに驚き、2023年から始めた民泊スペースも、蔵の特性(夏でも涼しく冬暖かい)を生かし機能的且つ、内装もカフェかと思うぐらい洗練されており、資材もほとんどご実家の納屋から出てきた古材や木材を使って空間づくりをしていることに驚きました。
民泊を取り入れることで多くの人々が農家という職業に触れてもらう機会を設け、学生などの受け入れを行う取り組みも、これからの農家の人材不足などの課題を解決するための糸口になるのではと期待してやみません。

箭内時生


momo-farmさんの生活の極々一部を体験させて頂きました。ゆっくりと流れているように感じる時間の裏には、小学生から大学生、一般の方までを受け入れる農民泊宿の構想から実現、代々続けてきた米づくりを継承・守りつづけている大変さと、それを親子で乗り越えている強さを感じました。お米づくりだけでなく、農家さんの生活そのものが日本の文化だなと。GOOD NEWS FARMで作っている堆肥を使っていただくなど今後連携をとらせて頂くなかで、お取組みを継続して発信していけるようにできたらなと思いました。

森萌子


昔の蔵から出てきたものを活用した風情を感じる場所で、みんなが仕事をし、一枚板の食卓で炊き立てのご飯を楽しむ、そんなmomofarmさんは一種の「小さなまち」として成長し続けているように感じました。
新しい流行やコンテンツが増えている中、伝統や風習を残すことは本当に難しいことだと思います。
それでも今の時代のやり方でまた違う世代へ伝えていくということを続けている環境を見れたことが自分はとても嬉しく、素晴らしいことだと思っています。

田辺悠人


momofarmさんはお米を生産するだけでなく、お米作りを通してコミュニティも生み出しているなと感じました。「手間・暇」や「体験」を一緒に集う人たちと共有しあう時間も空間も特別で、本質や本物が見えにくい現代だからこそ「オリジナル」も特別で、日本の文化や風土を感じるひとつひとつの「丁寧な暮らしの形」も特別で、そんな「特別」に若い人たちも関心をもって訪れるかなと思いました。自分の生活に落とし込んでみると外との関わりも薄い、のっぺりした生活だなと気付かされてしまいます(笑)
古材も本来の使い方でなくても新しい見方、新しい素材として価値を生み出している場所で、自分の生産力や創造力を掻き立ててもらえる場所でした!
これからのmomofarmさんの取り組みも応援していきたいので、仕事の面でも個人でも関わらせていただく中でお手伝い出来たらと思います!

人見玲実

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