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【開催レポート】冬の那須を盛り上げる『那須冬市』が開催!GOOD NEWSと繋がる、全国の作り手たちが集結

夏は青々とした葉が繁り、多くの観光客も訪れる那須の森。冬になると葉もすっかり落ちて、静かな時間がやってきます。

そんな冬の那須を盛り上げるべく、美味しい料理と楽しい人々が全国各地からやってくるイベントが開催!

2025年2月24日(月・祝)に開催されたマーケットイベント『那須冬市』。イベントを主催した「GOOD NEWS」をいつも支える飲食店や生産者の方々が、全国各地から約30店舗以上も集まりました。

レストランに農家さん、日本酒の酒蔵や、サウナ付きのゲストハウス、ハンバーガーショップにクラフトチョコレートのお店、手描き看板屋さんにものづくりの拠点……多彩な人々がやってきて、那須の1日を盛り上げました。

駆けつけたお客さんとともに作り上げられた熱気ある1日の様子を、GOOD NEWSをよく知るライター・乾(いぬい)がレポートしていきます!

会場となった、那須の森のなかにたたずむ商業施設『GOOD NEWS NEIGHBORS』

全国から仲間たちが集結! GOOD NEWSの「冬の市場」

当日の朝、森の気温はマイナス3℃。集まった出店者のみなさんは白い息を吐きながら、もうすぐ訪れるお客さんたちを出迎えるために大忙しで準備を進めています。

このイベントを企画したGOOD NEWSは、“食”にまつわる社会課題をデザインによって解決していくチーム。バターの製造過程で余るスキムミルクを利活用した「バターのいとこ」など、彼らがつくったお菓子ならみたことがある!という方も多いかも。

出店者さんたちは、それぞれにGOOD NEWSとの繋がりのある方ばかり。店舗づくりのデザインを依頼したチームもいれば、イベント出店先で何度も出会い、仲を深めてきたチームも。

出店者同士の久しぶりの再会もあって、準備中からふつふつと熱気が生まれていくようでした。

先に記念撮影をして、お客さんをお出迎え!楽しい1日がスタートします!

ご家族で参加できるワークショップで、楽しい美味しい思い出づくり

森に囲まれたGOOD NEWS NEIGHBORSには、普段から小さなお子さん連れのご家族がたくさん遊びに来てくれるそう。そんなファミリーのみなさんに、いつもとは違う体験をしてほしいと、会場内ではいくつかのワークショップが開催!

朝一番のワークショップでは、那須で生まれた人気のお菓子「バターのいとこ」の手作り体験がスタート!ふわっ・シャリッ・とろっの不思議な食感を、自分達で作れるとあって、子どもたちもワクワクした様子です。

「バターのいとこ」や「GOODNEWS NEIGHBORS」について、紙芝居形式でお話。お子さんたちも熱心に耳を傾けてくれていて、お菓子の話になると「食べたことあるよ!」なんてかわいい合いの手も
普段は箱の中に入って販売されている「バターのいとこ」。黄色い小麦粉の塊だったものが、目の前でワッフル生地に焼かれていく様子に、子どもたちも「おお〜」と反応!
生地を触って、ジャムをサンドして、自分たちでお菓子をつくっていきます
ピカピカの包装紙でお菓子を包んだら、自分でつくった「バターのいとこ」がお土産に!嬉しいね!

「食べたことある!」とたくさんの子どもたちが手を上げてくれた「バターのいとこ」。でも、これからはみんな、お友達に「作ったことあるんだよ!」と言えますね。

長野県・諏訪エリアにあるDIY拠点「Rebuilding center Japan」もまた、この日のためにワークショップを用意してくれた出店者の一つ。長野では古材を利活用した店舗作りや家具作りを行っていて、各地に広がる「バターのいとこ」の店舗デザインにも関わっているそう。

そんな彼らは、木箱をリメイクした生ごみ分解装置「キエーロ ※」づくりのワークショップを開いてくれました!

工具と木箱の前に並んで、ドキドキの子どもたち。そんななか、スタッフのお姉さんは「電動工具をはじめて使う怖さも、不安も、わかります。今日は、怪我なく楽しく作りましょう〜」とやさしくフォロー。DIY体験がはじまります!

教えてくれるのは、普段から家具や古道具のリメイク・メンテナンスを行っているスタッフの方々。優しく説明してくれます
大人たちに見守られながら、慎重に工具を扱う子どもたち。自分で木を切ったり、ネジを入れた経験が、思い出になるといいですね!

※キエーロ……土の中のバクテリアの力を借りて、生ごみを分解する装置。名前の通り、まるで“消えていく”かのように生ごみがなくなり、土の量も増えません。虫も来づらいので、ご家庭のベランダでも導入しやすいコンポストの仕組みです。

冬の森を盛り上げた、個性豊かな出店者さんたち

那須の森に集結した出店者のみなさんも、東北、信越、東海、関西と、それぞれのエリアで注目を集めるまちの人気者ばかり!半円状に佇むGOOD NEWS NEIGHBORSの建築に沿うようにぐるっと並んだ店々に、たくさんのお客さんが詰めかけました。

3連休の最終日にも関わらず、午前中から会場を埋め尽くす人の波!「何から食べる?」「あれ気になるけど、結構並んでるね……!」なんておしゃべりとともに、思い思いのお店を目指して腹ペコなお客さんたちが行進します。

大賑わいのなか、出店者のみなさんも笑顔でお客さんを出迎えます

GOOD NEWSと仲のいいたくさんの出店者が、それぞれの“Something nice”を持ちよって、お客さんを楽しませてくれていました。そんな賑わいを作った出店者たちを、何組かご紹介します!

LAMP/The saunna

たくさんのお客さんが訪れていたのは、長野県・信濃町からやってきたレストラン・宿・サウナの複合施設「LAMP/The saunna」チームのブース。サウナ好きの方は、野尻湖という湖沿いにひっそりとあるロッジ調のサウナ施設を見かけたこともあるのではないでしょうか。雑誌の表紙を飾るほどに人気の彼ら、今日はレストランとしての出店です!

GOOD NEWSのはじまりの場所とも言える宿「Chus」との付き合いが長いという、LAMP支配人のマメさん(左)と、サウナビルダーのべべさん(右)。料理人でもあるマメさんは、美味しい特製タコスをサーブ!

鹿肉のタコスと猪肉のタコスは、野尻湖で彼らが行うイベント「LAMPフェス」でも人気のフードメニュー。個性的な肉の旨味とパクチー・ライムのさわやかな風味付けで、雪深い長野の風を那須に運んでくれました。

WHW!

「バターのいとこ」など、GOOD NEWSが手がける店舗のアートデザインも多数手がけてけている、WHW!さん。黒板描き・チョークボーイさんが率いる“手描き結社”です。

​​「What a Hand-Written World!|すばらしき手描きの世界」というコンセプトを掲げる彼ら。イベントでは、デザインを手がけたグッズの販売のほか、現地でオーダーを受けて制作する手描き看板の受注制作も開催!

その世界観を持ち帰れるとあって、お客さんだけでなく、出店者さんからのオーダーもあったんだとか。次から次へ訪れるお客さんからのオーダーに、“チョークボーイ”ことヘンリーさんは「僕も遊びに出たいですけど、ここでずっと描かなきゃです!!」とてんてこまいの様子でした。

寺田本家

千葉の酒蔵「寺田本家」。この蔵がつくるお酒との出会いをきっかけに、黒磯には居酒屋「あくび」が生まれました。あくびは、Chusが5周年を迎える年に生まれた、心に染みる自然酒と旬の食材を使ったお料理を出すお店。一つの店がはじまる、きっかけになった日本酒です。

「酒造りを手伝いに来てくれたこともあったよね!」と、GOOD NEWS代表の宮本吾一に話しかけてくれる寺田さん。「お互いの土地に足を運ぶ」というChusが大切にしてきた価値観は、GOOD NEWSにも受け継がれているはずです。

仁井田本家

居酒屋「あくび」でいつも提供される日本酒が、もうひとつあります。それは、福島県の仁井田本家がつくる「しぜんしゅ」。このレポートを書いているライターも、何度となく「しぜんしゅ」の美味しさにびっくりさせられてきました。

自分たちで自然栽培の米づくりを行う仁井田本家。夏は米づくり、冬は酒造りをする彼らのお酒は、「飲んでも翌日に残らない」と、とても人気です。

この日は、瓶のなかで二次発酵が進んで、シュワシュワとした飲み心地がたのしい「おだやか うすにごり」などのお酒が並びます。ちょっぴり寒い青空の下での出店だったものの、ダウンを着て、おちょこを持って、冷酒を飲みにブースを訪れるお客さんがたくさん。訪れた酒好きたちを喜ばせていました。

稲とアガベ

なかには、GOOD NEWSが大切にする「未利用食材を使ったお菓子づくり」に一緒に取り組む出店者も。秋田県・男鹿半島でクラフトサケの醸造所を営む「稲とアガベ」は、酒粕を使ったレモンケーキ『早苗饗レモン』を一緒につくっている仲間です。

施設内にある『早苗饗レモン』販売スペースが、この日ばかりは稲とアガベのお酒が飲める立ち飲みスタンドに。居心地のよさからか、お酒の美味しさからか、「ずっとここに居ちゃうな……」なんて杯を重ねるお客さんたちの姿も。

先行販売されたお酒は、柑橘の皮の苦味も感じられる、風味豊かで美味しいお酒

この日は、そんな『早苗饗レモン』をコンセプトとしたお酒も登場!先行販売が行われていました。

「このお酒で出た酒粕からも、『早苗饗レモン』をつくりたいんですよ」と話す代表の岡住さん。酒造りとお菓子づくりの循環を目指す2社の取り組みは、まだまだ続いていくようです。

それぞれのまちで場所を営み、人を呼び、賑わいを作ろうとしている出店者たちが集まったからこそ、出店者から見える『那須冬市』の特別さもあった様子。代表の岡住さんは、「これ、今日しかやらないんですよね?」と驚いています。

「これだけ作り込んだイベント、僕ならもっと何日もやりたくなっちゃいますよ。でも、GOOD NEWSは“いま、楽しいこの1日”をつくりたいし、つくるんだなと思いました」

13時、14時を超えても、フード出店のブースにはたくさんの人の行列が!みんな全国から集まった美味しいものを食べたり、森のほうに行ってゆるゆるお散歩したり、思い思いの過ごし方で冬の市場を楽しんでいました。

出店者のみなさんも、とても楽しそうにしているのが印象的でした

会場内のステージでは、冬市の出店者である仁井田本家の仁井田真樹、USHIO CHOCOLATLの中村真也、WHW!のCHALKBOYによって構成されるバンド『信号』やトリオバンド『HIMIZ』によるライブも。会場の端にいても、心地よい音が聞こえてきます。

那須の旅の拠点・Chusが紡いだ10年

今年はじめて開催された、『那須冬市』。そこに不思議な一体感があったのは、出店する人たちみんなに「お祝い」のムードがあったからだと思います。

実は、この日に行われたのは冬市だけではありません。「バターのいとこ」の誕生の場所であり、「大きな食卓」をコンセプトにスタートした食の複合施設&宿泊施設<Chus(チャウス)>の10周年、地元食材にフォーカスした地域に根付いた居酒屋<酒と肴 あくび>の5周年の、ダブル感謝祭も同時に開催されていました。

宿があったから「バターのいとこ」というお菓子が生まれ、そのお菓子づくりがあったから、森に隣接するこの場所や、GOOD NEWSや、那須の冬市が生まれました。

今回集まった出店者の方々は、みなさんGOOD NEWSや宿「Chus」との深い関わりがあるかたばかり。一緒に遠方のイベントに出たことのあるお店や、お互いの主催するイベント・フェスに呼び合うような間柄、GOOD NEWSがお店をつくるときにいつも助けてくれるクリエイティブなチーム……

冬市を存分に楽しんだお客さん、そして出店者たちのなかには、夕方になると黒磯のまちにあるChusへ移動してくれた方々も。1階で開催された10周年記念のトークイベントにも、多くの参加者が集まりました。

代表の宮本吾一は、冬市にも出店してくれた友人たちとともにトークに登壇。トークイベントの様子は、後日レポート記事で公開されます

夜に開催されたChusの10周年記念パーティーにも、たくさんの人が集まってくれました。昔からのChusを知っている人、いままさに、一緒に何かを作っている人、ただただ好きで通ってくれている人。関わり方はそれぞれでも、同じ場所に集まって、その場所が続いていくことをお祝いします。

まるで同窓会のような、そこかしこで再会の喜びの声が上がる時間。周年を祝うためだけに遠方から訪れたお客さんや、「数時間しかいられないんだけど……」とお祝いをして帰っていくお客さんも。Chusという場所が、たくさんの人に深く愛されてきたのかがよくわかる光景でした。

栃木のお鮨屋さん「黒潮鮨」によるまぐろの解体ショーも開催。捌かれたマグロはその場でお寿司に握られ、来場者に振る舞われました。「自分達の周年パーティーにこういうエンタメを用意するのも、Chusらしいね」というお客さんの声も

共感してくれた人と一緒に時間を過ごし、たくさんの楽しい時間をつくってきたChus。そこから生まれたGOOD NEWSもまた、那須に新しくて楽しい時間をつくっていくのだと思います。

那須冬市も、きっとそのひとつ。

全国からやってきた仲間たちと、自慢の美味しいものが集まったこのイベント。「お店にもいつか行ってみたいんです!」なんてお客さんと交わした会話も、これまでの那須の森には無かったものかもしれません。

酔いはじめた出店者さんたちに話しかけては、冬市への参加を決めた理由を聞きました。すると返ってくるのは、「Chusのお祝いだからね!」「吾一さんに誘われたら、来ますよ」という熱い言葉ばかり。きっと来年も、彼らの愛と高い熱量が、冬の那須を温めてくれることでしょう。

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