【GOOD NEWS NEIGHBORS　北海道・道央編 – #5】

札幌もまた、ローカル / Sappro As a Local

栃木県那須の一軒のお店からスタートしたGOOD NEWS。
北海道の空の玄関口、新千歳空港に店舗をオープンするにあたり、「北海道をより深く知りたい」「北海道に根差した商品を応援したい」という想いから「GOOD NEWS NEIGHBORS」としてポップアップを開催中です。出店していただく皆さんに伺ったブランドへの想いやストーリーをお菓子とともにお届けします。

INDEX

型にハマらない世界観で人と人を繋ぐメッセージを届けるアイシングクッキー屋 S∀N
アイシングクッキーは食べるメッセージ
自分のできることを合わせたら“クッキー＆デザイン”になった
クッキーが紡ぐコミュニティ
一つとして同じものはない

型にハマらない世界観で人と人を繋ぐメッセージを届けるアイシングクッキー屋 S∀N

「JUST FOR YOU」をテーマにオリジナルなアイシングクッキーやケーキを制作する「S∀N」。
遊び心あふれる自由でユニークなデザインのS∀Nのクッキーは、
記念日やアニバーサリーにもなくてはならないものとして地域に愛されています。
アイシングのワークショップや個展なども開催。

アイシングクッキーは食べるメッセージ

札幌を拠点に活動する岡部麻未さんは、エディトリアル＆WEBデザイナーの顔と、アイシングクッキーをはじめとする焼き菓子を通じて、日常にふとした笑みやはっとしたメッセージを届けくれるお菓子屋さんの顔を持っています。「お菓子屋さん」？いや、ここはあえて「クッキークリエイター」と呼ばせていただきたい。「S∀N（サン）」の屋号で活動する麻未さんのアイシングクッキーは、独特な世界観でポップでヒップ。
デザイナーのキャリアがあるからこそ、クリエイター要素が満載のアイシングクッキーなのです。

自分のできることを合わせたら“クッキー＆デザイン”になった

製菓学校出身でありながら、WEB制作会社でデザイナーとしてのキャリアもある麻未さん。

「自分のできることを合わせたら、“クッキー＆デザイン”になって、アイシングクッキーに行き着きました。アイシングクッキーは淡くて優しいイメージだけど、それだと自分っぽくない。自由度が高いからこそ、自分が好きなカルチャーや宇宙の要素をヒントに、もっとポップでビビッドで型にハマらないアイシングクッキーを作ろう！とS∀Nを立ち上げました。」

そう言って最近作ったクッキーを見せてくれたのですが、それがなんとタモリさんの似顔絵（とってもリアル！）！
色のニュアンスや表情の凹凸など細かい部分にもこだわっているのがよくわかります。

「描くのが好きなんです。」

という麻未さんは、デザイン画を用意するわけでもなく、クッキーに直接思いついたものをその場にある色で書いているそう。まさにクリエイター。お菓子なのに、毎年個展を開いているのも面白い。もちろん、道産食材やきび砂糖を使用するなど素材もこだわって美味しいクッキーをお届けしています。
タモリさんのアイシングクッキーもツッコミどころ満載で、麻未さんはそのツッコミを待っているかのような無邪気な笑みが印象的でした。

クッキーが紡ぐコミュニティ

実店舗は持たず、各地のイベントやPOP UPに出店したり、アイシングのワークショップを実施するなど、販売のみならずコミュニケーションや体験を大切にしているからこそ、アイシングのデザインに秘められたちょっとした違和感やなんとなく不思議な感じが笑顔の会話をもたらしてくれます。唯一無二の食べられる作品であるS∀Nのクッキーは、アニバーサリーの記念やお祝いの席になくてはならないものとして制作を依頼されることも多いのです。

一つとして同じものはない

アイシングクッキーは全て手作り。麻未さん一人でクッキーを焼き、それにアイシングを施します。
一つとして同じものはないからこそ、その出会いを楽しんでもらいたいという想いで、今回、新千歳空港ポップアップでもオリジナルデザインのここでしかないアイシングクッキーを販売予定です。

「アイシングがメッセージになる。メッセージを食べてもらえるというのも嬉しい。だからこそハッピーなデザインを届けたい。」　

その言葉がきっかけに話題に上がったのは、GOOD NEWSが秋田の酒蔵の酒粕を利活用して生まれたレモンケーキ「早苗饗（さなぶり）レモン」です。GOOD NEWSのお菓子たちは未利用食から生まれたもの。「美味しい」、「可愛い」の中に、生産者さんのたくさんのメッセージを込めて作っています。
「早苗饗レモン」はシャリッと食感のアイシングがアクセントのお菓子なので、「アイシング＝食べられるメッセージ」であるならば！GOOD NEWS代表の宮本のひらめきで、「S∀N」×「早苗饗レモン」のアイシングコラボの企画会議がその場でスタート！
「S∀N」の札幌、「GOOD NEWS」の那須、そして「早苗饗レモン」の秋田が繋がりました。
地域と地域、ローカルとローカルを結んでいく。新千歳POP UPがそんな拠点になっていくのもみどころです。